サファリの朝食 - KOKI YAMADA PHOTOGRAPY

長期の撮影で現地に滞在している期間中、ジャングルの中で何を食べているのか?
これまで何度か聞かれたことがあるが、朝は主にparathaとPickleという現地の人達が食べるものと同じメニューを食べている。
paratha(現地の発音的にはパラタ)というのはナンが薄くなった生地状の様なものなのだが、僕はその中に少しスマッシュしたポテトが入ったpoteto parathaが特にお気に入りだ。
これにPickle(現地の発音的にはピカル)という、スパイスをたっぷり漬け込んだ酸味のあるberryをたっぷり乗せて食べている。indian gwose berryという黄色い酢橘ほどの大きさの実で酸味がありとても美味しい。それだけでも十分美味いのだが、その酸味とスパイスが効いた辛い状況に、トッピングでバッファローのミルクで作ったヨーグルトを載せると、しっとりとした甘味が加わり、それはそれはヤバ目の美味さに変わるのだ。(味の足し算的には酸味+辛+甘味ということで、もはやどうしたいのかわからないのだが、とりあえずその調和は凄い。)
Pickleには何種類もバリエーションがあって、他にも人参、カリフラワー、生姜、オニオン、ニンニク、唐辛子などをスパイスとオイルに漬け込んだタイプや、レモンとマンゴーなどを一緒に漬け込んだものなどもある。とにかく現地では種類もたくさんあり、一般的に食べられている。そしてどれを食べても美味しい。しかし、どれも辛い。現地では皆これを幼少期から食べているのだという。

僕も辛いものは好きな方なので、ガイド達があまりにパクパク食べる姿を見て、興味がてら一度試したことがあった。初めてpickleを食べた時、「美味い!」と思ったのだが、これをジャングルで朝食として食べて、万が一腹を壊したら、いったい何しに来たのか変わらなくなる・・と思い、それ以降撮影優先で食べるのを避けていた。

しかしある日、丸2日間虎に会えず、3日目の朝も会えないまま朝食を迎えた際、ちょっとヤケになったのと、何か刺激を入れなくては!と思い、腹痛覚悟で思い切り食べたところ全く平気だったことがあった。そしてそれ以降、「こんなに美味いものを我慢することはない」「自分は大丈夫」という根拠のない自信が身に付き、朝食にはparathaとpickleしか食べなくなった。むしろちょっと中毒性があるほどで、完全に病みつきになってしまっている。今ではそれ以外考えられなくなった。去年だけで40回近くは食べたのではないだろうか。それも一度撮影期間に入ると次の休日まで連続して毎日食べるのだから余程好きなのだろう。何なら、インドからの帰途で食べれる様にparathaとpickleを用意してもらったこともあるくらいだ。

あぁ、今も思い出すとあの味を食べたくなる。。
こんなこと書かなきゃ良かった笑

ちなみに、現地の人たちと同じ様に手で食べるのだが、食べた後はしっかり手を拭かないと、カメラがpickleフレーバーになるので要注意。

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